グラフの書式設定
Spotfireの既定では数値形式は小数点2ケタの区切り文字なしで表示されます。
表示フォーマットはユーザーによっては3ケタ区切りにしたり、
科学表記の方がわかりやすい場合もありますので、書式設定をしましょう。
今回は数値形式に関して記載しますが、
日付に関しても同様にフォーマットは変更可能です。
書式設定で小数点なし、区切り文字ありにする。
書式設定の適用範囲
設定方法としては、グラフ個別、ファイルレベル、アプリケーションの規定で設定が可能です。
グラフ個別に書式設定
どのグラフでも個別に書式設定が可能です。
グラフの右上にある「プロパティ」アイコンをクリックするか、
グラフ上で右クリックしてプロパティを選択します。

「プロパティ」画面が表示されるので「書式設定」タブで、
カテゴリを「数値」に設定して「実数値」で小数点の桁数、
「桁区切り記号を使用する」チェックボックスで、3ケタ区切り設定が可能です。
ファイルレベルの書式設定
グラフ単位での書式設定をしましたが、
金額ベースのカラムなどは全てのグラフで共通設定したほうが便利です。
そのような場合は、ファイルレベルで書式設定しましょう。
カラムのプロパティ
カラムのプロパティ画面が表示され、
「カラムと階層」にカラム一覧が表示されます。
この中で設定したいカラムを選択して、「書式設定」タブを選択してください。
同じく実数値と桁区切りなどの設定が可能です。
設定後、新規に作成されるグラフに設定が適用されます。
アプリケーションレベルで設定
ファイルレベルで設定された場合は、
同一ファイル内では規定の設定が有効になりますが、
一度Spotfireを終了した場合は、再度設定が必要になります。
初期設定したい場合は、アプリケーションレベルで設定します。
設定方法
メニューから「ツール」→「オプション」を選択します。
オプションメニューが表示されますので、「軸の書式設定」を選択し、
既定の軸書式設定を開きます。
「データ型」を選択できますので、設定するデータ型を選択します。
カテゴリで表示形式を選択して、実数値などの設定を設定して下さい。
こちらの設定は次回起動時から有効化されます。
独自フォーマットの設定
これで色々な形で書式設定をすることはできました。
しかし、フォーマットは固有のものだけでなく自分で定義することも可能です。
例えば日本円で「億」や「万」などの表記にしたければ、定義を追加することができます。
日本の単位を設定した例
プロパティ設定の中に「短い数値書式を使用する」というチェックボックスがありますが、こちらを使用します。
標準では、1000倍の「k」と100万倍の「M」のみ定義されていますので、
日本フォーマットを追加しましょう。
こちらもオプションから設定します。
メニューから「ツール」→「オプション」を選択し、
「軸の書式設定」を選択します。
一番下に「記号セットの編集」というボタンがありますので、こちらをクリックしてください。
「追加」ボタンを押すと新規フォーマットが定義できます。
こちらで因数と記号を追加していけば定義完了です。
日本円での10^8で「億」10^6で「百万」を定義してみました。
こちらで新書式が追加されましたので、
書式設定の「短い数値書式を使用する」にチェックし「日本円」を選択すれば
表記が変わります。