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パラメータ変化の結果を確認

パラメータ変化の結果を確認

現状のデータに対して、色々なパラメータを変化させ結果を考察することは非常に重要です。
売上の増減に対して固定費と変動費が変化した場合の収益率などを見る場合、
色々なパラメータを組み合わせて考察する必要があるためExcelなどではメンテナンスが煩雑になりがちです。

プロパティ変数を使用すると、入力したパラメータからの結果がすぐに反映されますので、
様々な状況における結果を即座に確認できるようになります。

サンプルデータ

例えばこのようなデータがあります。

料金(ドル) 輸送費 仕入れ値 顧客名
1,822 103,228 78,066 AAA
1,769 100,265 76,673 BBB
1,576 100,213 72,737 AAA
1,045 66,379 43,836 AAA
1,113 48,853 65,220 BBB
1,766 38,268 91,254 CCC
352 33,809 29,546 AAA
1,952 32,440 92,364 CCC
1,913 31,788 90,508 CCC

※このテーブルを選択してコピーしてSpotfire上でCtrl+Vで取り込みできます。

料金はドル建てで輸送費と仕入れ値は円建てです。
まずは、トランザクション毎の利益を計算するため、
ドルを円に変換し、利益を求める必要があります。

計算カラムの追加

計算カラムを追加して、日本円建てでの料金と、利益を追加しました。
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※計算カラム追加の方法はこちらをご覧ください。

計算式はこちらです。
カラム名:料金(円)
[料金(ドル)] * 119

カラム名:利益(円)
[料金(円)] - [輸送費] - [仕入れ値]

顧客別に集計する場合は横軸「顧客名」縦軸「利益(円)」の棒グラフを作成すればOKですね。
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ドル円の値を入力可能にする

現在の利益集計だけでしたら、これで十分ですが、
今回はドル円が119円固定となっています。

もし、ドルが130円になった場合の利益を計算したい場合や、
損益分岐点分析をしたい場合のために、ドル円を入力項目にしましょう。

ドル円プロパティ変数の作成

テキストエリアの編集モードでプロパティの作成から
「入力フィールド」を選択します。
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「新規作成」から新規のプロパティを作成します。
プロパティ名(任意)とデータ型[Real]値[119]を入力します。
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これでテキストエリアに入力フィールドが追加されました。
初期値は先ほど入力した119です。
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プロパティを計算式で使用する

このプロパティを料金換算の計算式に使います。
既存の計算カラムを編集するので、右のフィルターパネルの
「料金(円)」で右クリックして「計算カラムの編集」を選択します。
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[料金(ドル)] * 119 だったところを
[料金(ドル)] * ${dollerYen} に変更します。
「カラムに使用できるプロパティ」から選択して「プロパティの挿入」をクリックしても追加できます。

「結果の式」には変数が展開されて表示されます。
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これで計算カラムでプロパティを使用する事ができるようになりました。
テキストエリアの入力に応じて、データテーブルや棒グラフの値が変化します。
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輸送費の増減をプロパティ化

これでドル円が変動した時の利益に関しては把握できるようになりましたが、
昨今は原油の価格も大きく上下しているようです。
輸送費にも影響ありそうなので、変更できるようにします。
こちらはパーセント単位での増減を設定できるようにしましょう。

スライダーの作成

再度テキストエリアの編集からプロパティの挿入で「スライダー」を選択します。
「新規作成」で新しいプロパティを作成してください。
データ型はRealで「プロパティ値を以下で設定」は「数値範囲」を選択、
最小0、最大2、値の間隔は0.01刻みにします。
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10.5

テキストエリアには新たなスライダーが追加されました。
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この値を輸送費にかけることにって、輸送費の増減を再現します。
0だと輸送費が無料の計算で、2の場合は2倍になる計算です。

フィルターパネルの利益(円)を右クリックして「計算カラムの編集」を選択。
[料金(円)] – [輸送費] – [仕入れ値] から
[料金(円)] – [輸送費] * ${transRatio} – [仕入れ値]
に変更してください。

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12.5

これで輸送費の増減と為替の影響に対して収益がどのように変化するか
シミュレーションできる画面が完成です。
もちろん、仕入れ値も一定とは限らないのでこちらも増減できるように設定することもできます。
時間があればチャレンジしてみて下さい。
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プロパティコントロール

プロパティコントロール

データ分析の中では適切な閾値を設定することが重要になってきます。
ドル円の為替レートを変更して損益分岐点を見極めたり、
品質パラメータのスペックラインを変更し、採算が取れそうな不良率を設定する場合です。

プロパティで変数を導入する

プロパティコントロールを使用するとSpotfire内に動的に変化可能な変数を持つことが可能です。
カスタム演算式や軸の単位などもプロパティの変化に応じて自動的に再計算されます。

プロパティコントロールを使用する事で、
様々なトライアンドエラーができますが、
色々な使い道があるため複数回に分けて紹介したいと思います。

グラフの軸を切り替える

まずは、「カラムの選択」というプロパティを使用してグラフの軸を切り替えましょう。

プロパティの作成

まずはテキストエリアを作成し、編集モードにします。
右上に「プロパティコントロールの挿入」というアイコンがあるので、
こちらをクリックすると、いくつかメニューが出てきます。
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今回は軸を切り替えるためのメニューを作成したいので、
ドロップダウンリストを選択します。
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メニューが表示されるので、新規作成します。
「プロパティ値を以下で設定」で「カラムの選択」が選択されていることを確認し、
「新規作成」をクリックしてください。作成画面が表示されます。
プロパティ名を入力後「OK」ボタンを押します。
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これでプロパティの作成自体はできました。
テキストエリアの編集を終了すると、カラム一覧のドロップダウンリストが作成されているはずです。
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プロパティの軸への設定

このリストは、変更しても何も変化はありません。
内部的にはプロパティの値は変更されていますが、
どこにも使用されていないためです。

グラフの軸に連動させてみましょう。
試しに散布図の縦軸に設定してみます。

軸の上で右クリックをするとショートカットメニューが表示されるので、
「プロパティから設定」を選択します。
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ここで軸と連動させるプロパティ一覧が選択可能ですので、
先ほど作成したプロパティを選び「OK」を押します。
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連動するグラフは複数設定することもできます。
プロパティを変更することで複数グラフの指標を同時に変更するすることが可能です。
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表示カラムを絞り込む

少し使ってみると、少々使いづらい事に気づきます。
初期設定ではすべてのカラムが表示されてしまいます。
通常見たい指標はある程度決まっているはずなので、
表示されるカラムを絞り込みましょう。

再度、テキストエリアの編集モードにして、
ドロップダウンリストをダブルクリックして編集画面を開きます。

右下に「カラムの選択」というボタンがあるのでこちらを押します。
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ここでどのカラムを表示するかしないか設定をするわけですが、
この表示設定もプロパティを使用します。
「新規」を押してプロパティ名と「規定値」(TrueかFalse)を入力してOKを押します。
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ここでTrueとFalseの違いですが、
Trueは規定ですべてのカラムを表示して必要ないものは削除します。
Falseは必要なカラムだけ選択して表示するようにします。
Trueは計算カラムなどで新規にカラムを追加した場合も自動的に表示されてしまうので、Falseの方が使い易いと思います。

「カラムの選択」メニューが表示されるので、表示したいカラムだけ「選択したカラム」に入れてください。
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OKを押すと完了です。
ドロップダウンリストには選択されたカラムだけ表示されるようになっています。
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