Open Street Map
実際にOpen Street Map上へのデータをプロットしてみましょう。
こちらはX座標とY座標を持っているデータがあればマッピング可能です。
サンプルデータをこちらに用意しました。
mapPlot.zipをダウンロードして、解凍してください。
convinience.txt と preflatlon.txtという2つのファイルが解凍されます。
本来であれば、このようなデータをいかに作るかにも言及すべきなのですが、
趣旨から外れるので割愛します。
データの取り込み
まずはconvinience.txtをSpotfireに取り込んでください。
テーブルを確認すると6つのカラムがあり、
最後の2つが緯度と経度です。
このデータで地図上へマッピングが可能ですので早速作成しましょう。
マップチャート作成
日本地図が表示され、座標にコンビニがプロットされているのが確認できます。
地図の操作
地図は操作する事が可能です。
最初は全国が表示されているので、東京近辺にフォーカスしてみたいと思います。
地図は右のアイコンで操作する事ができ、
上から、地図の移動、拡大縮小、操作モードの切り替えになっています。
操作モードは、地図上のプロットを操作するか、地図自体を操作するか、切り替え可能です。
「地図移動」を選択時は左クリックで地図を動かすことができ、
「データのマーク」選択時は左クリックでデータをマークする事ができます。
ついでに色の基準をカテゴリに変更して、フランチャイズ毎に色を分けましょう。
X軸、Y軸の設定方法
データと地図のマッピング条件を確認します。
マップチャートの上で右クリックしてプロパティ画面を開いてください。
設定画面が表示されます。
以前マップチャートはレイヤと呼ばれる描画単位が重なって構成されている。
と説明しましたが「レイヤ」タブでそれが確認できます。
この場合はconvinienceというマーカーレイヤと、
マップレイヤと呼ばれるマップレイヤの2つで構成されています。
レイヤの確認
試しにマップレイヤのチェックを外してみると、地図が見えなくなり
コンビニだけのプロットになります。
レイヤを使用する事で、一つのグラフに色々な情報を重ねる事ができるようになっています。
レイヤの設定
データのプロット設定ですが、convinienceレイヤ内にあります。
convinienceを選択して「設定」ボタンを押してください。
レイヤプロパティが表示されるので、その中の「位置指定」タブをクリックします。
一番下にある「座標カラム」にマッピング条件が指定されています。
Xカラム(経度)には「Lon」Yカラム(緯度)には「Lat」が指定されています。
チャート作成時にそれらしいカラムを自動的にマッピングしてくれています。
自動的に設定されなかった場合は、この「位置指定」画面で
カラムを指定する必要があります。
都道府県単位でのマッピング
コンビニ店舗単位でのプロットはできました。
これで一応満足ですが、上司の要望が強く
「都道府県別にコンビニのシェアを出してくれ」
などと言い出すことが多々あります。
データ内に都道府県は含まれているので、このままマッピング可能かと
思いますが、都道府県別の緯度・経度は無いので無理です。
どうすればよいのかというと、都道府県の緯度・経度をつけてあげれば良いのです。
先ほど解凍したデータの中にpreflatlon.txtファイルがあり、
こちらを使用します。
こちらを参照してコンビニデータに、都道府県をキーにしてカラムを追加して下さい。
XCenter,YCenterカラムが追加されました。
これでプロットできそうです。
表示単位の変更
それでは、先ほどの座標カラムの設定を
店舗別から都道府県別に変更しましょう。
かなりそれっぽくなってきました。
しかし、よく見るとプロットは都道府県単位ですが、一つの都道府県に複数のコンビニが積み重なって表示されています。
円グラフ設定
表示を円グラフに切り替える必要がありますので、
マーカーレイヤ設定を開いて「形」タブ内で「円グラフ」を選択します。
これで表示が散布図から円グラフに変わります。
ついでに「扇型サイズの基準」を(ローの数)に変更し、
ラベルに表示する・「扇形の割合」のチェックを外します。
※見た目が気にならない人は外す必要ありません。
後はサイズを適当に調整し、都道府県単位で
マッピングされたコンビニのシェアが作成できます。
この様にデータ内にXとYの座標が無くても、座標マスタを作成すればマッピング可能です。
自社の営業所など自分でマッピングを変更する必要がある場合は、
preflatlon.txtのようなファイルを作成すれば、地図上に表示することができます。
これで上司が更にわがままを言ってきた場合も対応できますね。